【留学生を支える私の原点シリーズ:第3回】30歳を過ぎて観光ビザでカナダへ。私の人生を変えた決断
サクセスカナダ代表・ヨシミの留学経験と人生の選択をたどりながら、なぜ今、彼女が“寄り添うサポート”を大切にしているのかを紐解くシリーズ、第3回です。
18歳のアメリカ留学で「自分の意見を持ち、それを伝える」という経験をしたヨシミ。帰国後、日本で社会人として働き始めますが、心の中にはずっと海外への憧れが残っていました。
就職、転職、そして海外旅行。その積み重ねの先に、30歳を過ぎてカナダへ渡るという決断がありました。
本記事では、日本での社会人経験からカナダに向かうことになるまでの過程を振り返ります。

Q1. アメリカ留学の後、日本ではどのように過ごしていたのですか?
そのあと長い間、日本で働いていました。大学を卒業して就職をしたんですけれども、小さい頃からあまり競争心っていうのがなかったので、大学在学中にみんなが就職活動をしているときも、「なんか今じゃないなぁ」というぼんやりとしたイメージを持っていました。
みんなが就職を決め始めていても焦りはなくて、卒業してから半年くらいは何もしていませんでした。「何をしよう?」というよりも、正直に言うと、「何をすればいいのか分からない。将来の目標って何だろう?」そんな状態でした。
Q2. そこからどのように仕事を始めたのですか?
まずは社会経験をしてみようと思って、半年後に中途採用で会社に応募しました。最初の会社で5年働いたんですが、5年経ったときに「ここで学べるものは吸収したので、次のステップに行こう」と思って、思い切って辞めて転職しました。
日本での転職経験は、多分3回か4回くらいあります。当時は、一つの会社に入ったら定年まで働くという時代だったんですが、私は4・5年のスパンで会社を変えていました。
新しい環境に身を置いて、いろいろなことを吸収したいという気持ちが、どんどん強くなっていったんです。
Q3. 仕事は英語に関係するものだったのですか?
それが、全く関係ないんです。英語を使う企業もいろいろ探してはいたんですが、まだ話せていなかったというのもあって、採用まで至ることはありませんでした。
最初は金融関係、その後は保険関係。不動産鑑定士の先生の秘書をやっていたこともあります。分野はバラバラなんですが、全部事務職や事務管理の仕事でした。
Q4. その間も海外への想いは続いていたのですか?
はい。小学校2年生のときのハワイ旅行がすごく印象に残っていて、それがずっと私の憧れでもありました。
旅行はとても好きで、学生時代から友達や妹といろんなところに出かけていました。英語を話す機会を求めながら、アメリカやヨーロッパ、アジアなどいろいろな国を旅行していました。
Q5. カナダにはいつ行こうと思ったのですか?
実はカナダは「最後に取っておきたい場所」でした。カナダの英語は発音がきれいで、スピードも早すぎず、アクセントも強くないと聞いていたので、「いつかはカナダも旅行したい」と憧れていたんです。
だから他の場所、アメリカ全土やヨーロッパ、アジアなどを先に回っていました。
でも、いよいよ主な国も行き尽くしてしまって、「もう待てないからカナダに行ってみよう」と思って初めて来たのが、わたしにとってのカナダの最初でした。
Q6. 初めてカナダに来たときの印象は覚えていますか?
大阪から出発して、最初に降り立ったのがバンクーバーでした。空港を出てバスに乗ったその瞬間に、「ここ、私の住むところだ」と思ったんです。
何の根拠もないんです。
ただ道を見て、家を見て、空を見て、海や川を見て、「ここが私の住みたい場所だ」と感じました。
Q7. そこから実際にカナダに住もうと決めたのですか?
日本に戻って働きながらお金を貯めて、毎年カナダに来るようになりました。本当に毎年来ていました。何年も何年も。
でも30歳を過ぎて、ワーキングホリデーが使えない年齢で、そうすると、もう旅行でしか来ることができない。その時に思いました。「毎年お金を貯めてカナダに来て、1週間とか10日の旅行を一生続けるのかな」。
それだったら、「行っちゃえ、暮らしちゃえ!」と思ったんです。
Q8. ご家族にはどのように伝えたのですか?
予定を立てて相談すると反対される気がしたので、先に全部やってしまいました。
会社に「辞めます」と言って、日本の銀行口座も一つだけ残して他は全部閉じて、あるだけのお金を持って両親に「カナダに行くわ」と言いました。
両親はいつもの旅行だと思っていたので「いつ帰ってくるの?」と聞かれて、「分からない。帰ってこないかもしれないし。お金がなくなったら帰ってくる。」と言って、日本を出ました。
次回予告(第4回)
観光ビザでカナダに渡ったヨシミに残されていた時間は、6か月。仕事を探しても「ビザがない」という理由で断られ続け、帰国まであと1か月という状況まで追い込まれます。
そんな時、思いがけない転機が訪れます。次回は、バンクーバーからバンフへ。カナダで未経験からキャリアを切り開くことになる出来事についてお届けします。
