長年、勤務していた会社内でのポジションが上になればなるほどストレスもどんどんたまってきていました。そんな中2004年にワーホリでカルガリーに滞在している友人を訪ねていき、生き生きと海外で生活しているのを見て、今の自分に疑問を持ち始めました。自分はこの先、「どうしたらいいのか。どうしたいのか。」をふと、立ち止まって考えてみて“今しかできないこと”に挑戦してみようと思いました。たぶん、若すぎてもこの行動に出ることはなかっただろうしこのタイミングを逃していたらカナダに留学は一生していてなかったと思います。“このとき”だったからこそ決めたのだと思います。

出発前に決めていたことは「たくさんのステキな人たちと出会う。」「すべてのことに感謝できる人になる」と、いうこと。本来ならば「英語を仕事に生かす」などというのが留学の目的であると思うのですが、私の場合は、“英語”は人と話し、分かり合うための“ツール”だという考えから“勉強”の方はイマイチでしたね。ですが、カルガリーにいないと絶対に出会えないステキな人たちに出会うことができました。各国の留学生、学校の先生、ホストファミリー、エクスチェンジパートナー、もちろん日本人の留学生の方ともたくさん出会うことができました。帰国後も出会った友人たちとのメールの交換などして交流は続けております。

「すべてのことに感謝できる人になる」というのは、私は今まで親元を離れて生活したことが一度もなく、親のありがたみをわかっていないのではないか。と自分で思っていたのでそれを自分自身にわからせるためにも留学してみました。ただ“感謝”というのは親に対してだけではなく、例えば、ロッキーの大自然に行って自然の偉大さに触れ、恩恵を受けている自分を改めて考えさせられることもありました。帰国後のこれからもこの２つのことは挑戦しつづけていきたいと思います。

友人が利用していて以前にカルガリーに遊びに行った時にカウンセラーさんとお会いしました。ほんの少し立ち寄っただけの私にも笑顔でご挨拶していただきとてもよい印象を受けました。その時にも無理なお願いを聞いていただいたり親切にしていただき、友人からとてもよいエージェントだと聞いたので迷いなくサクセスカナダに決めました。

カナダに行った当初は言葉も生活習慣も違い、ホストファミリーとうまくコミュニケーションをとれず悩んだときに、聡子さんから「カナダでは自分の思うことは言葉にして相手に伝えなければいけない」ということを学びました。日本の文化的に「察する」「気を利かせる」などということがあります。これは日本の誇れるすばらしい考え方だと思います。ですが、ここは“カナダ”、相手に言わないと何も伝わらないということで、聡子さんのご自宅にホームステイコーディネーターのキャリーとアリー、ボランティアの方々が集まり私のために問題を解決するために色々と話し合いをしました。皆さんの熱意のおかげで思い切って自分の言葉で相手に伝えるということを学び、この時に自分自身の壁をひと つ打ち破れたような気がしました。

また、学校のことで色々悩んだ時も、聡子さんが毎日色々話を聞いてくださり学校の方にかけあい、直接話し合いの時間を設けてくださいました。そしてこの学校の担当の方も“金もうけ”ではなく“私のこと”を一番に考えてくださいました。私は一時、「学校を辞める。返金もいらない」というところまで追い詰められたときがありましたが、担当の方が「それはよくない。せっかくお金と時間を使ってここまで勉強しにきているのだから。」と私にとって最善の方法を考えてくださり問題を解決しました。

このときも最後に解決するのは自分であるということ、周りの協力がなければ今の自分はなかったことを教えていただきました。本当にこの２つのことは自分にとってかけがえのないすばらしい財産になりました。

そしてカナダ留学をしようかしまいか悩んでいたのですが、やっぱり来てよかったと思いましたしカナダでの１年間の生活で学んだたくさんのことを生かして今後の人生を前向きに進めるような気がします。

最後に聡子さん、スタッフの皆さん、キャリー・アリーそしてカルガリーで出会ったたくさんの人たちに心から“ありがとう”を言いたいです。