サクセスカナダ代表・ヨシミの留学経験と人生の選択をたどりながら、
なぜ今、彼女が“寄り添うサポート”を大切にしているのかを紐解くシリーズ、最終回です。

カナダでのホテル勤務を通して、英語や文化の壁に向き合い続けた2年間。
その経験は、ヨシミの中に「次の世代に何かを残したい」という想いを生み出していきました。
どのようにして現在のサクセスカナダへとつながっていったのか。最終回では、その背景と大切にしている想いについてお届けします。
Q1. バンフからカルガリーに場所を変え、留学生をサポートする仕事をはじめた背景を教えてください。
まず、バンフにいた頃に夫と出会い、結婚をしてカルガリーに来たというのが大きな転機でした。もし結婚していなかったら、今でもバンフで働いていたかもしれません。
カルガリーに来て、「何をしようかな」と考えたときに、大学時代に専攻していた心理学や、人の話を聞くのが好きなこと、ホテルでの経験を経て話すことも上手になったこと、こういう経験や強みを活かした仕事ができたらいいなと思っていました。
もう一つ大きかったのは、自分自身の留学経験でした。私が留学した当時は、現地に日本人のエージェントがいるという環境はほとんどありませんでした。
私自身は幸い大きな苦労はなかったのですが、同じ学校に通っていた子が「家に帰りたい」と言っているのを見たときに、困ったときに頼れる場所があったらいいのに、と感じていました。
「普段は必要なくても、何かあったときに駆け込める場所」。そういう存在があればいいなと、ずっとどこかで思っていました。
Q2. そこから今の仕事につながる考え方はどのように生まれたのですか?
父に「留学させてくれてありがとう」と言ったときに、「親は何か返してもらいたいと思っているわけじゃない。次の世代にパスしてあげればいいよ」って言われたことがあって。
その言葉がずっと残っていて、「じゃあ自分の次の世代の人に、自分の経験を活かして何かを伝えたり、助けになるような場所を作ることが親孝行になるかな」って思ったんです。
留学カウンセラーという仕事は、どこに行けばいいか分からない人に道を示す仕事です。方向が定まらない方や迷っている方の話を聞いて導いてあげる、「これだわ」と思ったんです。
「これが自分のやりたいことだ」と直感的に感じました。
Q3. サクセスカナダではどのようなサポートを行っていますか?
まず基本的な、いわゆる留学エージェント業務、学校選びや手続き、滞在先の手配などはもちろん行っています。カルガリーに現地オフィスがあるため、何か困ったことがあれば直接来ていただき、問題解決や相談に対応しています。
ただ、私たちが大切にしているのは「そこまでが仕事ではない」という考え方です。
実際には、留学生が一番大変なのは、現地に到着してからしばらくの間なんです。ホームシックや生活の不安・心配など、到着後に大変な時期が訪れることを私たちスタッフ全員が分かっています。だからこそ、「何もなければそれでいい。でも何かあったときにはここに来ればいい」「いつでも相談できる」という存在であることを大切にしています。
Q4. ヨシミさんが、留学サポートの中で特に力を入れていることは何ですか?
学校を決める前のカウンセリングには、非常に時間をかけています。
できるだけ「学校が合わない」「楽しくない」と感じるケースを減らすために、一人ひとりにしっかり向き合います。長い方だと、1年半ほどやり取りを続けて学校を決めた方もいます。
また、現地にいるからこそ分かることをきちんとお伝えできるようにしています。学校訪問も定期的にして、「今どんな先生がいるのか」や「スタッフは変わっていないか」など、そういう細かい部分も含めて常に情報を更新しています。
住居やホームステイの状況についても、常に新しい情報を共有できるよう、スタッフ同士でも情報交換を欠かさず行っています。
Q5. 日本でのサポートと現地でのサポートの違いはありますか?
どちらも同じくらい重要だと考えています。
日本にいるときの不安は、「学校はどう選べばいいのか」「どんな生活になるのか」といった、ある程度共通したものです。
一方で現地に来てからの不安は、「実際に自分が直面している問題」に対するものになります。これは人によって全く違います。
「来る前には想像していなかった」という相談を受けることも多く、最初の1〜2週間は毎日のようにオフィスに来る方もいます。
それでも徐々に来る頻度が減っていくと、「一人でやっていけるようになったんだね」とスタッフ同士で話すことがよくあります。来なくなることが、私たちにとっては安心のサインでもあります。
Q6. カルガリーという留学先の魅力について教えてください。
まずカルガリーを留学地に選ばれる方の多くがおっしゃるのが「日本人が少ないって聞きました」ということですね。
バンクーバーやトロント、ビクトリア、最近だとケロウナも人気が出てきているんですけれども、それと比べると少なめだと思います。
私は仕事柄日本語を話していますが、オフィスを出ると日本語を話すことはまずないですし、道で偶然日本人に会うこともほとんどないです。
通勤や通学の時間帯にバスや電車に乗ると「日本人かな?」という方にたまに会ったり、日本食スーパーに行くとそれらしい方を見かけることはあるんですけれども、ダウンタウンを普通に歩いていて日本人にばったり会うということは、ほとんどないと思います。

Q7. 「日本人が少ない」以外に、カルガリーならではの魅力はありますか?
長く住んでいて思うのは、「日本人が少ないからいい」というのは実は2番目で、「カルガリーは本当のカナダがそのまま残っている街であること」これが留学先としておすすめする1番の理由なんです。カルガリーは、カナダという国と文化を、着いたその日から身近に感じることができる場所だと思います。
あまり知られていないので「そんなに大きな都市なんですか?」と聞かれることも多いんですが、経済的にはトロント、バンクーバーに続く大都市で、カナダ人からすると「産業の都市で大きな街」というイメージがあります。
それなのに、ロッキー山脈がすぐそばにある環境もあって、人がとてもおおらかで、親切で優しいんです。ガイドブックを持って歩いていると「どこ行きたいの?」と声をかけてくれる人がいたり、杖をついているおばあちゃんが目的地まで連れて行ってくれた、という話も実際にあります。
カルガリーで生まれて育った人も多くて、仕事が終わったら家に帰って農場をやっている、というような生活をしている人もいます。
そういう意味で、「作られていない街」と「作られていない人」がそのままある場所だなと感じています。
Q8. 特にどんな方にカルガリー留学が向いていると思いますか?
治安もよくきれいで暮らしやすい街なので、特に女性の留学生の方にはおすすめすることが多いですし、男性でも、じっくり腰を据えて落ち着いて英語を学びたいという方にはすごく合っていると思います。
カルガリーは、本当におすすめできる留学先です。
最後に
サクセスカナダの代表ヨシミの人生をふりかえりながら、全6回にわたってインタビュー記事をお届けしてきました。
小さな頃の英語への憧れから始まり、海外に出て、自分の未熟さにぶつかり、それでも前に進み続けてきた歩み。
その一つひとつの経験が、今の留学生をサポートする仕事につながっています。
以下はヨシミからのメッセージです。

留学は、行くことがゴールではなく、行ってから何を感じて、どう向き合うかで大きく変わるものだと思います。
うまくいかないことや、不安になる瞬間も、必ずあります。
そんなときに、「一人じゃない」と思えるかどうか。頼れる場所があるかどうかで、その後の留学生活や、あなたにとっての留学の意味は大きく変わっていきます。
サクセスカナダは、そういうときに思い出してもらえる場所でありたいと思っています。
何もなければそれでいい。でも、何かあったときには、ここに来ればいいと思える存在でありたい。
自分が経験してきたことを、次の世代にパスしていく。
この想いをこれからも大切にしながら、留学を「成長につながる投資」にするための伴走を続けていきます。
