パンフレットやWebサイトに書かれた情報だけでは、その学校の本当の姿は見えてきません。だからこそ、サクセスカナダでは実際に現地へ足を運び、スタッフの方々の声に耳を傾け、教室や学生の様子を自分たちの目で確かめたうえで、皆さんに正確な情報をお届けしています。
今回は、カルガリー大学附属の語学プログラムを訪問し、同プログラムでマネージャーを務める高田涼子さんにお話を伺いました。
2日間のテストで見極める、的確なレベル

カルガリー大学の英語プログラムの土台にあるのが、しっかりとしたレベル判定と、それに基づくカリキュラムです。
「本当にきちんとしたレベルで勉強していただくというのが、一番無理と無駄がない方法になると思うんですね」
— 高田さんインタビューより
来校前にオンラインテストを受けたうえで一旦クラスに配置されますが、特にセメスタープログラムでは、到着後さらに2日間にわたる「ダイアグノスティックテスト」が行われるそうです。
初日は「今のレベルで学ぶのに足りているか」を見る入り口のテスト、2日目は「一つ上のレベルに進めるか」を見る出口のテスト。
グラマーのクラスでは正確さ、スピーキング&リスニングでは詰まらずに話せる流暢さに着目した1対1のインタビューテストも実施され、その結果をもとに教師陣が集まる「レベルミーティング」で最終判定されるのだとか。
「ここまでやると、本当に深掘りして皆さんのレベルを判定できるので、ほぼ正確な結果というのが出てきます」
— 高田さんインタビューより
カリキュラム面も大学付属らしく作り込まれていて、Teaching and Learning マネージャーの管理のもと、各レベルで卒業までに何を習得すべきかが決まっています。1クラスは平均16人、最大18人。人数が多い時期はレベル2だけで3〜5クラスに分かれることもありますが、どのクラスも到達目標は統一されているそうで、セメスタープログラム(12週間)を通して最後のテストまで一貫した学びを進めることができます。
18歳から上限なし。75歳の“新入生”も
対象となる学生の幅は、想像以上に広いといいます。日本に戻っての就職活動に英語力を活かしたい人もいれば、そのままカナダで大学やカレッジといった「ポストセカンダリー」(高校卒業後の高等教育)への進学を目指す人もいる、という具合です(進学の具体的な選択肢は後ほど詳しく触れます)。
年齢は大学付属のため18歳以上が対象ですが、上限は特に設けられておらず、30代・40代・50代の受講生も珍しくないとのこと。高田さんの記憶に残る最高齢の学生は75歳前後で、退職後に長年の夢だった留学を実現した方だったそうです。
「私どもの全体保険が65歳まで対象になっているので、それ以上で勉強される方は保険の部分もお気をつけて準備されてくるといいかなと思います」
— 高田さんインタビューより
施設もUPassも、気づけば授業料の中に

大学キャンパスで授業が行われているからこそ得られる経験も、このプログラムの大きな魅力です。
「やはり大学のキャンパスで授業が行われていますので、いろいろな施設使用料が授業料に含まれているというのが一番の魅力になると思います」
— 高田さんインタビューより
カルガリー大学は運動生理学(キネシオロジー)の学部で知られていて、それだけに学内のスポーツ施設もかなり充実しています。受講開始時に登録すれば学生証でジムに入館でき、バスケットボールやバレーボールのコート、スカッシュ・ラケットボールコートなども利用可能(要予約、レンタルが必要な場合あり)。放課後に定期的にジムへ通ううちに、カルガリー大学の学生と顔見知りになったという声も聞かれるそうです。
さらに印象的なのが、1988年のカルガリー冬季オリンピックでフィギュアスケート会場として使われた「オリンピックオーバル」が今もメンテナンスされ続けていて、一般開放時には利用できるということ。国際大会が開催できるサイズなので、タイミングが合えば国際大会の様子を見学できることもあるのだとか。オリンピックサイズの屋内温水プールも使えます。
「語学学校の学生ではあるけれど、大学の学生と変わらない生活が味わえる」高田さんの言葉どおりの環境が広がっているようでした。
もうひとつ見逃せないのが、公立校限定の交通パス制度「UPass」です。カルガリー市の交通局が大学や大規模カレッジの学生にだけ提供している専用パスで、8週間以上のプログラムを受講している間は、これもあらかじめ授業料に含まれています。
「実際にカルガリーに行ってみたら、交通費用が毎月お財布から出ていくというのがない。これは皆さんにとって隠れた費用というか、隠れた特典になるんですよね」
— 高田さんインタビューより
月126ドル前後、受講期間中でおよそ400ドル分の交通費がすでに授業料に含まれている計算になり、現地生活のコストを考えるうえでかなり嬉しいポイントです。
放課後は温室で、休み時間は図書館カフェで
放課後や昼休みの過ごし方にも、大学ならではの選択肢が広がっています。先ほどのジムに定期的に通う学生のほか、キャンパス内の管理棟(Administration Building)にある温室のような空間で、放課後や昼休みにひと息つく学生も多いそうです。
学生センター内のフードコートには、カナダで人気のコーヒーチェーンTim Hortonsなどもあり、おしゃべりを楽しむ場所として活用されています。図書館にカフェが併設されているのも特徴で、コーヒーを片手にグループワークをする学生の姿もよく見られるとのこと。
「本当にとことんキャンパスライフを楽しんでいただければ」と高田さんは話してくれました。

レベル6のその先に、広がっていく進路の選択肢
プログラムを修了した学生たちの進路は、想像以上に多岐にわたります。まず語られたのは、現地での経験そのものが強みになるという話でした。留学中におきたトラブルにどう対応したかといったエピソードを、就職活動の面接で語る卒業生も多いそうです。
内部進学のルートも複数用意されています。セメスタープログラムのレベル6をB+以上で修了すると、IELTSやTOEFLを別途受験しなくても語学力を証明でき、内部のビジネスプログラム「International Professional Program」へ進学が可能。また、Academic Communication Certificate(EAP/English for Academic Purposes、学術英語コース)を修了すれば学部や大学院への道も開かれていて、多くの大学院プログラムがこのACCの結果を進学要件として採用しているそうです。
外部でも、地元の短期大学と提携していて、レベル6修了でサーティフィケイトやディプロマプログラムへ進学可能。最近では、ACC(学術英語コース)修了をもって人気の高いメディカルサービス分野のプログラムへ進学できる新しい提携も加わったのだとか。
「私どもの英語のプログラムをイングリッシュ・ラーニング・ハブとしていただいて、いろんな方面にジャンピングボードとして飛び立っていただくことができる」
— 高田さんインタビューより
目的がすでに決まっている学生はもちろん、まだ進路を模索中という学生にとっても、こうした選択肢の広さは心強い材料になりそうです。
恐竜博物館からスタンピードまで、安心の課外活動
数あるプログラムの中でも、高田さんが今いちばんおすすめしたいと語ったのが「アクティビティプログラム」です。Student Experience Coordinatorが率いるアクティビティチームが行き先や内容を常に企画していて、体調不良やケガがあった際もきちんとサポートしてもらえる課外活動プログラムです。
宿泊を伴う旅行の場合は事前に説明会があり、持ち物や訪問先について英語で学んだうえで出発できるのも特徴とのこと。セメスターのパッケージには宿泊旅行2回・日帰り旅行3回が含まれることが多く、恐竜博物館で有名なドラムヘラー(動く恐竜の展示は日本人エンジニアが手がけたとされ、日本のテレビ番組で紹介されたこともあるそう)や、バンフ・レイクルイーズ方面、アメリカとの国境のウォータートン国立公園などが行き先として挙がりました。
これに加えて、比較的少額で参加できるイベントも豊富です。カルガリーはナショナルホッケーリーグのチーム「カルガリー・フレームズ」の本拠地でもあり、秋学期にはホッケー試合観戦、春学期には世界的に有名なお祭り「スタンピード」への参加機会もあるとのこと。学内での無料の朝食・ランチイベントや、秋のハロウィンパーティー、パンプキンカービング、ムービーナイトといった季節ごとのイベントも人気だそうです。
「非常に人気の高いプログラムになりまして……いらっしゃってからだと席がない場合もありますので、ぜひ最初のうちからご検討いただければ」
— 高田さんインタビューより
現地到着後に申し込もうとすると満席のこともあるとのことで、サクセスカナダを通じて申し込みをする場合は、申し込み段階から参加を視野に入れて相談をするのがおすすめだそうです。
サクセスカナダ編集後記

今回のインタビューを通して感じたのは、カルガリー大学の英語プログラムが「大学に付属している」ことの価値を、細部まで実感できる形で学生に還元しているということでした。
- 2日間のテストによる精緻なレベル判定と、大学基準で統一されたカリキュラム
- 18歳から上限なく学べる幅広い受け入れ体制
- 授業料に含まれる大学施設(ジム、オリンピック会場、UPassなど)で、語学学校生でありながら大学生と変わらないキャンパスライフを味わえる
- レベル6修了からビジネスプログラムや大学院進学、地元カレッジとの提携まで広がる進路の選択肢
- 恐竜博物館やバンフ、スタンピードなど、安心・安全に参加できるアクティビティプログラム
英語力をしっかり伸ばせる、大学生さながらのキャンパスライフを楽しめる、そのうえで進路や現地での生活そのものまで見据えて選択肢を広げられる……カルガリー大学の英語プログラムには、そんな魅力が詰まっていると感じました。
※ 本レポートはカルガリー大学英語プログラム マネージャー・高田涼子さんへのインタビューをもとに作成しています。実際の設備・プログラム内容は時期により変更になる場合があります。最新情報は学校公式サイトまたはサクセスカナダにご確認ください。

